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先取り学習は必要?


皆さんは、先取り学習についてどのようにお考えでしょうか。

先取り学習とはお子さんの実際の年齢より上の学年の学習内容を予習することです。

先取り学習については、昔から是非が分かれており、強く推奨される方もいらっしゃれば、弊害を理由にやめるべきという意見もあります。

先取り学習を行うことは、学校での成績や受験に有利となるのでしょうか。

また、どのような弊害があり注意しなければならないのでしょうか。

今回はそのあたりに焦点をあてていきたいと思います。

 

目次

先取り学習の是非

 

こどもが低学年のころであれば、先取り学習は効果があります。それは親がちょっと見てあげれば教えられる内容であり、こどもも幼いうちは、親と一緒であれば比較的進んで取り組む傾向があるからです。

また、まわりのお友達よりも難しい内容に取り組んでいるということは、こども自身にとっても自信につながるでしょう。

一方、こどもが幼いうちは、こどもの興味の赴くままに、好きに遊ばせてあげたいという親御さんも多くいらっしゃいます。

確かに、こどもの観察力、思考力、洞察力等は、普段のくらしの中の何気ない事柄であったり、遊びを通して養われていくものです。

大人にとっては何でもない事柄であっても、こどもにとっては常に発見の連続なのです。
それらが興味の対象となり、知識や考え方として養われていくものです。

親が意図的に行う、「先取り学習」等のような早期英才教育の“学習刺激”だけではなく、普段の生活の中で親やまわりが知らない間にこどもたちが受けている“学習刺激”にも注目しなければなりません。

こどもの”気づき”や”発見”は、興味の対象を広げ、知的好奇心を育む上で非常に重要です。

問題集等をどんどん先に進めるといった先取り学習を進めるだけでなく、そういったことと並行して、こどもの興味を大切にして育む必要があります。

 

先取り学習の効果と落とし穴

 

先取り学習は、こどもが幼い頃はある程度効果が認められますが、小学校中学年から高学年ではその効果が出ないことが多々あります。

何故このようなことになってしまうのでしょうか。

ひとつは、高学年になるにつれて、教科によっては親が片手間に教えるには少し内容が高度になることにも関係があります。

このような場合、こどもはあまり理解が深まらないままどんどん先に進めてしまうことがあるからです。
これでは、こどもの学習の中での気付き、発見といった芽を摘んでしまう可能性があります。

先取り学習をさせるのであれば、親やまわりが責任をもってしっかりフォローしてあげないとつまずく可能性が非常に高いです。

特に算数等では深い理解が必要な内容が多く、表面的な部分だけさらっと学習して分かったつもりになっていると逆に後で苦労することになります。

例えば、九九を早くから暗記するように覚えてしまうことで、足し算との関連性(5×8+5=5×(?)という式の、(?)に何を入れるか分からない)が抜け落ちてしまうといったことになりがちです。

ここには一番注意しなければなりません。

算数では、足し算、引き算の基本が出来るようになれば、掛け算に進む前にそれらを使って応用問題を解かせましょう。

応用問題を解かせた後も、単に答え合わせでマルバツを付けるだけではなく、こどもが本当に理解できているかどうかを確かめましょう。

確かめる方法としては、その問題をどうやって解くのかというのを、親が聞き役になって、こども自身に「教えさせる」のが効果的です。こどもの理解の深さが確認できるでしょう。

漢字を覚えるなどの暗記科目については、間違った書き順を覚えないように注意してあげれば、どんどん先に進めてもよいのですが、算数の特殊算のような内容は、解き方を覚えて終わり、ではなく本当に理解できているのかを、手間はかかりますが、都度確認しながら進める必要があります。

先取り学習には効果がありますが、進め方に注意しなければ逆効果となる可能性が高いことを心に留めておいてください。

 

今回のまとめ

 

いかがでしょうか。こどもの先取り学習に対しては、賛否両論あります。こどもが幼いうちは確かに先取り学習は効果があるのですが、その年頃のこどもは遊びや友達との生活の中から学ぶことが非常に多く、そちらも優先させる必要があります。また、先取り学習はある程度の学習内容の理解がないまま「分かったつもり」で進めてしまうと、落とし穴が待っています。先取り学習を行うこと自体は否定しませんが、落とし穴にはまらないように注意する必要がある、ということを今回は書きました。要点を以下にまとめます。

  1. 先取り学習は、小学校低学年のまだあまり学習内容が難しく無い場合は、効果がある。
  2. 小学校4年生位から徐々に先取り学習の効果が出ない、もしくは逆効果となるこどもが少なからずいる。
  3. ただ、こどもが幼いうちこそ遊び等の体験を通して得る知恵や好奇心を育むことも、こどもの成長過程では非常に重要である。
  4. 先取り学習で気を付けなければならないのは、あまり内容を理解しないまま、先へ先へと進めてしまうこと。
  5. ある程度先取り学習を進めた時点で、深く理解できているのかどうかを振り返るというステップが必要。
  6. こどもが内容を理解できているかどうかを確かめるには、こども自らに問題の解答について解説させると良い。
  7. 漢字の学習等の「暗記科目」については、比較的先取り学習に向いているので、どんどん進めると良い。

ご参考になさってください。

 

参考文献

日経DUAL:http://dual.nikkei.co.jp/article/021/04/

日経DUAL:http://dual.nikkei.co.jp/article/020/35/?P=3

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