以前は学校での出来事などをよく話してくれていたのに、最近はあまり話してくれなくなった。お子さんのこういった変化にお悩みのご家庭は多いと思います。 こどもの年齢が上がるにつれてこういった傾向がみられるようになりますが、これはこどもの成長に伴いある程度仕方のないことなのでしょうか。 ご家庭内で何らかの取り組みを行うことでこどもが話すようになるのでしょうか。 今回はそのあたりに焦点をあてていきたいと思います。 親は聞き役に徹する こどもが話をしなくなってしまう原因は様々なものが考えられます。ただ、多くの場合は、親がこどもの言動をコントロールしようとしてしまい、こどもが話す機会を無くしている、ということがあります。 こどもが話そうとするときに、親がその内容を否定してしまったり、命令するような対応をとってしまったり … [もっと読む...] about こどもとの会話の必要性
勉強する理由
イソップ童話の「三人のレンガ職人」というお話をご存知でしょうか。 「なぜ勉強をしなければならないの?」という疑問をもつこども達は、まさにこのレンガ積みをしている一人目の男の心境なのでしょう。何のために勉強をやるのかわからない、何の役にたつのかわからない、という状態です。 こういったこどもの疑問にどう答えてあげればよいのでしょうか。 今回はそのあたりに焦点をあてていきたいと思います。 学習意欲の低下 こどもは小さい頃は勉強すること自体が楽しいものですが、年齢が上がるにつれてだんだんと勉強に対する意欲は薄れていってしまいます。 小学校の高学年や中学生になると、勉強以外の友達との遊びや、部活、ゲームなどといったことに興味の対象が移っていき、だんだんと難しくなる勉強に対しては興味が無くなっていきます。 さら … [もっと読む...] about 勉強する理由
家庭学習の習慣化
皆さんのお子さんは家庭学習はしっかり行えていますでしょうか。 「学校の宿題しかやらない」、「やっているように見えるが成績が伸びない」といったことはないでしょうか。 家庭学習でやるべきこと、やってはいけないこととはどういった内容でしょうか。 今回はそのあたりに焦点をあてていきたいと思います。 学力は家庭学習によって向上する 小学校6年生と中学校3年生を対象にした、全国学力・学習状況調査の結果から、学力と家庭での学習環境には大いに関連性があり、「学力は家庭学習によって向上する」ということがわかっています。 家庭学習を是非習慣化させて、お子さんの学力向上を目指しましょう。 ただ、親が思う通りに家で勉強するこどもは少数派ではないでしょうか。 エビングハウスの忘却曲線というものをご存知でしょうか。皆さんも一度は … [もっと読む...] about 家庭学習の習慣化
批判的思考(クリティカル・シンキング)のススメ
日本の学生は、自分自身の考えを論理的、客観的な方法で組み立てていくことことが苦手だと言われています。 そのようなことになってしまう原因の一つとして、小学校や中学校の教育が、知識習得型の受け身の教育が主流となってしまっており、こどもが自ら問題を発見し、その解を導き出すための様々な方法を自分で考えるといった思考訓練がしっかりと出来ていないことがあげられます。 これからの社会で必要とされるスキルの研究は、米国で始まり、現在では、欧米、そしてアジア各国へと広がっています。 このような世界的な流れを受け、文部科学省も2013年に「21世紀型能力」を提案しました。 これまでの知識習得型の受け身の教育から、“自ら考え、判断し、行動できる人材”を育成するように、日本でも大きく教育が転換されようとしています。 その中では、考える力、コミュニケーション能力に重点 … [もっと読む...] about 批判的思考(クリティカル・シンキング)のススメ
学力に最も影響を与える要因
こどもの学力に影響を与える要因とは何なのでしょうか。 親の年収や学歴が高い程、そのこどもの学力は高い傾向があることは、古くから調査結果として表れています。 親の年収や学歴がある程度高い場合、こどもの教育にかける費用が相対的に高くなり、それに伴って学校以外での学習時間が多くなることから、学力が向上すると考えられます。 こどもの学力は学習時間(学習量)のみに規定されるものなのでしょうか。それともそれ以外に学力に作用する要因はあるのでしょうか。 今回はそのあたりに焦点をあてていきたいと思います。 こどもの貧困率 近年、日本のこどもの貧困率が増加していることが社会問題としてたびたびメディアで取り上げられています。 ここ数年は若干改善傾向にあるようですが、依然としてこどもの6~7人にひとりの割合で推移しています。 現代の日 … [もっと読む...] about 学力に最も影響を与える要因