学習意欲は、学校の成績だけでなく、学校での集団生活など、様々な面で影響を及ぼします。 「やる気がでない」、「勉強したくない」といった学習意欲の問題は、古くから動機付けの観点で研究されてきました。 一般的には、興味や楽しさなどから自発的に取り組む動機づけが「内発的動機づけ」といわれており、 他からの報酬などを必要としないものとされています。 一方、他者からの報酬、懲罰といった自分以外からの指示による動機づけが「外発的動機づけ」とされています。 様々な調査、研究によると、これらの動機づけはこどもの学年により変化することがわかっています。 今回はそのあたりに焦点をあてていきたいと思います。 「動機づけ」の段階 … [もっと読む...] about 効果的な学習動機づけ
学習意欲
こどもの意欲の低さは親の意欲に比例する
皆さんのお子さんのご家庭での学習時間はどの程度でしょうか。こどもの学力は学外学習時間、すなわち塾などの習い事や、ご家庭での学習時間に比例することは、過去の多くの調査結果によりわかっています。 ベネッセ教育総合研究所の調査結果によると、半数程度のこどもが、家庭学習時間が「ほとんどしない」もしくは1時間未満であるのに対し、2時間以上学習するこどもも、小学生で10%程度、中学生で15%程度と、学年が上がるにつれて一定程度存在することがわかっています。 また、同じ調査の中に、家庭での学習時間と学校での学習成績の関係を分析した結果があり、学力と家庭での学習時間に正の相関関係があることが読み取れます。 家庭での学習時間が長いほど、学力が高い傾向にあるということです。 では、こどもの家庭での学習時間は、 … [もっと読む...] about こどもの意欲の低さは親の意欲に比例する
日本のこどもの意欲の低さ
日本のこどもたちの学力は、一時期に実施された「ゆとり教育」の影響があり、国際的な順位を落としていましたが、近年は見直しが行われ、様々な取り組みにより回復してきています。 以下のグラフは、こどもたちの学力の「読解力」、「数学的リテラシー」、「科学的リテラシー」について、順位と得点を表したものです。 しかし、学力の回復の一方で、学習意欲についてみてみますと、日本のこどもたちは国際平均を大きく下回っていることが、内閣府の調査結果から明らかになっています。 勉強への取り組みには、「自ら学ぶ」という意欲が最も重要です。 自ら考えて解決する能力を磨く、これがこどもを教育する上で一番身につけさせるべき力です。 こどもにいかに自ら考えさせ、それに基づいて行動させるのか、それに伴う学習意欲 … [もっと読む...] about 日本のこどもの意欲の低さ
こどもの意欲を引き出す言葉
小学校に入学したときは、あんなに目をキラキラ輝かせて勉強を含めて新しいことになんでも興味を示していたのに、最近は学習意欲がなくなったのではないか、という我が子の変化にお悩みをお持ちの方は多いと思います。 中学生においても、小学生だった頃と比較して、なんとなく学習意欲が下がっていると感じる親御さんが多いと思います。 そんな時に親はどのように接していけばよいのでしょうか。 効果的な接し方や、また逆効果となってしまう接し方があるのでしょうか。 こどもの学習意欲と親の教育に対する態度、考え方には関係がある、という研究結果もあります。今回はそのあたりに焦点をあてていきたいと思います。 学習意欲と学力 過去に行われた様々な調査によると、こどもの学習意欲と学力の間には関係があり、学習について肯定 … [もっと読む...] about こどもの意欲を引き出す言葉
勉強嫌いなこどもの親の共通点
こどもは本来、何に対しても興味をもち、学ぼうとするものです。実際、ほとんどの場合、小学校に入学したての頃は、勉強が好きなこどもの割合は高いのですが、学年が上がるにつれて勉強が好きなこどもの割合が減っていくという調査結果があります。 また、調査結果からは、学年が上がるにつれて勉強が「嫌い」と答えるこどもの数が増加することと、小学1年生から2年生、小学6年生から中学1年、中学1年から2年への変わり目に「好き」から「嫌い」に変化する割合が比較的高いことも分かります。 勉強が嫌いになる原因はなんでしょうか。 こどもが勉強嫌いにならないようにするのは、親はどのように関わっていけばよいのでしょうか。 今回はそのあたりに焦点をあてていきたいと思います。 勉強嫌いのこどもの実態 … [もっと読む...] about 勉強嫌いなこどもの親の共通点