学習意欲は、学校の成績だけでなく、学校での集団生活など、様々な面で影響を及ぼします。 「やる気がでない」、「勉強したくない」といった学習意欲の問題は、古くから動機付けの観点で研究されてきました。 一般的には、興味や楽しさなどから自発的に取り組む動機づけが「内発的動機づけ」といわれており、 他からの報酬などを必要としないものとされています。 一方、他者からの報酬、懲罰といった自分以外からの指示による動機づけが「外発的動機づけ」とされています。 様々な調査、研究によると、これらの動機づけはこどもの学年により変化することがわかっています。 今回はそのあたりに焦点をあてていきたいと思います。 「動機づけ」の段階 … [もっと読む...] about 効果的な学習動機づけ
学習意欲
「主体的な学び」のために出来ること
これからの社会は変化が激しく、求められる能力もそれに伴い速いスピード変化しています。そのような社会を生き抜いていくためには、単なる知識や手法の習得だけではなく、学ぶ意欲や主体性を育み、激しい変化に追従できる力を養うことが求められます。 こどもは幼い頃は何にでも興味を示し、もっと知ろうという意欲を見せてくれますが、小学校に入り学年が上がるにつれて、その意欲が低下していってしまいます。 文科省の学習指導要領は時代に即して定期的に見直されており、30年ほど前の改定から「社会の変化に対応する力」を強化することが取り上げられ、その後も「生きる力」の育成として「総合的な学習の時間」等が新設されてきました。 また、最近では、「アクティブ・ラーニング」というキーワードのもとに、学習過程の「質的改善」を狙った取り組みを行うよう改定されています。 … [もっと読む...] about 「主体的な学び」のために出来ること
自ら机に向かうこどもにするために親がすること
皆さんのお子さんは、勉強をするために自ら進んで机に向かうでしょうか。 … [もっと読む...] about 自ら机に向かうこどもにするために親がすること
こどもの意欲の低さは親の意欲に比例する
皆さんのお子さんのご家庭での学習時間はどの程度でしょうか。こどもの学力は学外学習時間、すなわち塾などの習い事や、ご家庭での学習時間に比例することは、過去の多くの調査結果によりわかっています。 ベネッセ教育総合研究所の調査結果によると、半数程度のこどもが、家庭学習時間が「ほとんどしない」もしくは1時間未満であるのに対し、2時間以上学習するこどもも、小学生で10%程度、中学生で15%程度と、学年が上がるにつれて一定程度存在することがわかっています。 また、同じ調査の中に、家庭での学習時間と学校での学習成績の関係を分析した結果があり、学力と家庭での学習時間に正の相関関係があることが読み取れます。 家庭での学習時間が長いほど、学力が高い傾向にあるということです。 では、こどもの家庭での学習時間は、 … [もっと読む...] about こどもの意欲の低さは親の意欲に比例する
日本のこどもの意欲の低さ
日本のこどもたちの学力は、一時期に実施された「ゆとり教育」の影響があり、国際的な順位を落としていましたが、近年は見直しが行われ、様々な取り組みにより回復してきています。 以下のグラフは、こどもたちの学力の「読解力」、「数学的リテラシー」、「科学的リテラシー」について、順位と得点を表したものです。 しかし、学力の回復の一方で、学習意欲についてみてみますと、日本のこどもたちは国際平均を大きく下回っていることが、内閣府の調査結果から明らかになっています。 勉強への取り組みには、「自ら学ぶ」という意欲が最も重要です。 自ら考えて解決する能力を磨く、これがこどもを教育する上で一番身につけさせるべき力です。 こどもにいかに自ら考えさせ、それに基づいて行動させるのか、それに伴う学習意欲 … [もっと読む...] about 日本のこどもの意欲の低さ