日本の学生は、自分自身の考えを論理的、客観的な方法で組み立てていくことことが苦手だと言われています。 そのようなことになってしまう原因の一つとして、小学校や中学校の教育が、知識習得型の受け身の教育が主流となってしまっており、こどもが自ら問題を発見し、その解を導き出すための様々な方法を自分で考えるといった思考訓練がしっかりと出来ていないことがあげられます。 これからの社会で必要とされるスキルの研究は、米国で始まり、現在では、欧米、そしてアジア各国へと広がっています。 このような世界的な流れを受け、文部科学省も2013年に「21世紀型能力」を提案しました。 これまでの知識習得型の受け身の教育から、“自ら考え、判断し、行動できる人材”を育成するように、日本でも大きく教育が転換されようとしています。 その中では、考える力、コミュニケーション能力に重点 … [もっと読む...] about 批判的思考(クリティカル・シンキング)のススメ
主体的な学び
自ら学び自ら考える子を育てる
我が子がもう少し自分から進んで勉強してくれたら。。。多くの親御さんがこのような悩みをお持ちではないでしょうか。 学習の内容が難しくなり、分からないことが多く、つまずいたままズルズルと対策出来ずに成績は下降の一途を辿る、というのがよくありがちなパターンだと思います。 ただ、中にはたとえ難題にぶち当たってつまずいたとしても、自分の理解のどこに問題があるのかを分析し、やり方を自分で考えて解決していける能力を持った子供もいます。 このように自分自身のことに関して、客観的な視点から観察・分析を行い解決出来る能力を、心理学の用語で「メタ認知力」と言います。 ”メタ”には、”高次の”という意味があります。メタ認知とは自分自身の考え方、行動を客観的にとらえることをいいます。 あまり聞きなれない単語ですが、「メタ認知力」とは要するに、少し高い視点から俯瞰的に自 … [もっと読む...] about 自ら学び自ら考える子を育てる
成績を上げるコツ
皆さんは、お子さんが今学習している内容や、その内容をどこまで理解できているかをご存知でしょうか。 きちんと把握されているご家庭も多いと思いますが、お子さんのテストの結果だけを見て、良ければ褒めてあげ、悪ければ「ちゃんと勉強しなさい!」と叱るだけ、というようなことはありませんか? こどもの学習に関しては、ある程度は自主性に任せて、表面的にはグッとこらえてあまり干渉しない方が良いのは事実ですが、まだ「主体的な学び」の境地に至っていないお子さんの場合はそうも言っていられません。 ベネッセホールディングスの調査結果によりますと、小学生の約40パーセント、中学生の約55パーセントが、「上手な勉強のやり方が分からない」と回答しているそうです。 中学生では、成績上位層の約30パーセント、成績下位層では75パーセントが「上手な勉強のやり方が分からない」と答 … [もっと読む...] about 成績を上げるコツ
「主体的な学び」のために出来ること
これからの社会は変化が激しく、求められる能力もそれに伴い速いスピード変化しています。そのような社会を生き抜いていくためには、単なる知識や手法の習得だけではなく、学ぶ意欲や主体性を育み、激しい変化に追従できる力を養うことが求められます。 こどもは幼い頃は何にでも興味を示し、もっと知ろうという意欲を見せてくれますが、小学校に入り学年が上がるにつれて、その意欲が低下していってしまいます。 文科省の学習指導要領は時代に即して定期的に見直されており、30年ほど前の改定から「社会の変化に対応する力」を強化することが取り上げられ、その後も「生きる力」の育成として「総合的な学習の時間」等が新設されてきました。 また、最近では、「アクティブ・ラーニング」というキーワードのもとに、学習過程の「質的改善」を狙った取り組みを行うよう改定されています。 … [もっと読む...] about 「主体的な学び」のために出来ること