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「主体的な学び」のために出来ること


これからの社会は変化が激しく、求められる能力もそれに伴い速いスピード変化しています。そのような社会を生き抜いていくためには、単なる知識や手法の習得だけではなく、学ぶ意欲や主体性を育み、激しい変化に追従できる力を養うことが求められます。

こどもは幼い頃は何にでも興味を示し、もっと知ろうという意欲を見せてくれますが、小学校に入り学年が上がるにつれて、その意欲が低下していってしまいます。

文科省の学習指導要領は時代に即して定期的に見直されており、30年ほど前の改定から「社会の変化に対応する力」を強化することが取り上げられ、その後も「生きる力」の育成として「総合的な学習の時間」等が新設されてきました。

また、最近では、「アクティブ・ラーニング」というキーワードのもとに、学習過程の「質的改善」を狙った取り組みを行うよう改定されています。
この中で、「主体的な学び」の重要性についても触れられており、変化の多い今後の社会の中で、目的意識をもって、他者と協力しながら課題を解決していく能力を育成することが必要であるとされています。

今回はそのあたりに焦点をあてていきたいと思います。

 

目次

  • 1 「主体的な学び」の必要性
  • 2 動機づけと目標の立て方
  • 3 今回のまとめ
  • 4 参考文献

「主体的な学び」の必要性

 

「主体的な学び」とは、学ぶことに意義を感じ、自ら取り組むことです。

こどもの主体性を育むには、手取り足取り教えるのではなく、こどもの自主性に任せ、こども自らが行動するようにしなければなりません。

この「主体的な学び」の必要性は、以前から学習指導要領にもあるように、その重要性は認識されてきました。しかし、学校の教師への調査によると、年々こどもが主体的に学習に取り組む意欲が下がっている、という結果が出ています。

これは、少子化の影響により、現代のこどもは以前と比較すると親や周囲から手厚く保護されることが多くなっていることも一因であると考えられます。

昔と比べて治安が悪くなっていると感じる親御さんが増えているのか、安全性を重視するあまり過保護になってしまい、こどもの自主性を損ねることにつながってしまっています。

こどもが主体的に学習に向かう姿勢を養うにはどのように動機付けを行えばよいのでしょうか。

理想的には、こども自身が学ぶ意義を理解し、例え難しいと感じる場合でも、それを自ら乗り越えられるようなところまで動機付けが出来ることが望ましいです。

それは、単なる外発的な動機付けでは難しいでしょう。
外発的な動機付けとは、「褒められるのが嬉しいから」、「叱られるのが嫌だから」といった動機付けのことです。

このような動機では、主体的に学習しているとはいえませんし、いずれ成長するにつれ、何のために勉強しているのかということでつまづくことになるでしょう。

主体的に学習に取り組ませるには、内発的動機づけが必要です。少し前までは、学校教育でも内発的動機づけによる指導が中心的でした。

こどもが興味をもつようなキャラクターが載った教科書や、指導の仕方も出来るだけ面白いものに、といったことが行われていました。

確かにこのようなやり方もこどもは興味を持って学習すると思われ、小学校低学年こどもたちの「学習の習慣化」には役立つでしょう。

ただ、このようなやり方だけでは、学習内容が高度になってくるとやがて興味が薄れていくことでしょう。

 

動機づけと目標の立て方

 

ただ面白い、というだけではだめで、大切なのは「学習とは自分にとって重要なこと(将来に必要なことであるという認識や、社会に役に立つためには必要である)であるという意識をいかにこどもが持つことができるか」という点です。

動機付けで一番重要なのは、それをやるための意義、すなわち「何故学ぶのかということ」と、「それを達成できそうだと思わせる」ことが重要です。

学習が自分や周りの環境とどのように関連していて、何故学ぶのかという意識付けがしっかりとされていれば、多少の困難を乗り越え、主体的に学ぶ姿勢を維持出来るでしょう。

この「何故学ぶのか」の部分は、それぞれ個人によって変わってきますが、基本的には将来どのようなことをして生きていくのか、そのための土台作りのため、ということになります。

明確な目標があればそれに邁進すればよいですが、まずは漠然としてはいますが、「社会に役に立つ人」、「他の人から必要とされる人になる」、ということを大きな目標にすればよいでしょう。

そして、その大きな将来の目的に向けて、小さな目標を積み重ねて達成していく、というステップで進められると良いでしょう。

個々の小さな目標自体は、こどもに自ら決めさせて取り組ませることが大事です。

目標を決める際には注意することがあります。

目標には「遂行目標」と「熟達目標」といわれる2つのタイプがあります。
「次のテストでクラスで1番になる!」や「大会でベスト8に入る!」といった他者との比較となる「遂行目標」よりも、「テストで90点以上とる!」や「一度もミスをせずに演奏してみせる!」といった「熟達目標」の方が、自分の努力で達成することが出来るため、意欲を下げることが少ないと言われています。

こどもに小さな段階的な目標を立てさせる場合は、自分の努力次第で達成可否が決まる「熟達目標」とするようにフォローしてあげてください。

 

今回のまとめ

 

いかがでしょうか。これからの変化の大きな時代には、未知の問題に対処しなければならなかったり、これまでとは違った新たな視点で物事を見て、発見をしていかなければなりません。そのような中では、既存の知識や手法だけでは解決できず、それらを駆使して新たな解決策を模索する力が必要になります。そのためにはこどもたちの受動的な学びではなく、「主体的な学び」の態度を育む必要があります。そのような動機付けを行うためには、まわりはどのような対応が望まれるのかということについて書きました。要点を以下にまとめます。

  1. これからの変化の激しい社会では、単なる知識や手法の習得だけではなく、学ぶ意欲や主体性を育む教育が必要になる。
  2. 「主体的な学び」とは、学ぶことに意義を感じ、自ら取り組むことである。
  3. こども自身が学ぶ意義を理解し、難しいと感じる場合でもそれを自ら乗り越えられるような動機付けが必要。
  4. 外発的な動機付けではなく、内発的動機づけが望ましい。
  5. ただ、面白いだけのテキストや授業で、「面白いから勉強をする」という動機付けでは、ゆくゆくは行き詰る。
  6. 何故学ぶのかということを意識し、段階的に目標を立てて達成させることが必要。

ご参考になさってください。

 

参考文献

ベネッセ教育総合研究所:https://berd.benesse.jp/magazine/sho/booklet/?id=4005

ベネッセ教育総合研究所:https://berd.benesse.jp/berd/focus/1-digital/activity3/

文部科学省:http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/__icsFiles/afieldfile/2017/09/28/1396716_1.pdf

文部科学省:http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/073/siryo/__icsFiles/afieldfile/2016/05/31/1370946_12.pdf

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